SaaSとは?代表的なサービス20選とSaaS導入ステップ解説

SaaSの文字をよく見かけるけど、なんて読むの?
サースってよく聞くけど、意味がよくわからない・・・

あなたがこのような悩みを抱えているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
SaaS(サースまたは、サーズ)とは、日々の業務に潜む非効率を解消するための、オンラインで利用できるツールです。

この記事では、ITに詳しくない方でもSaaSの基本が理解できるように、身近な例を交えながらわかりやすく解説します。
また、あなたの会社の課題を解決するSaaSの選び方から、コストをかけずに業務改善を進める方法までも、あわせて具体的にお伝えしていきます。

目次

SaaSとは?

SaaS(サースまたは、サーズ)とは、「Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」の略で、インターネットを通じてソフトウェアの機能を利用するサービスです。

日本語では「サービスとしてのソフトウェア」と訳されますが、イメージとしては「ソフトウェアを買う」のではなく、「借りて使う」感覚になります。
例えるなら、「持ち家」と「賃貸マンション」の比較です。

これまでのソフトウェア(持ち家):
一度購入すれば自分のものになりますが、購入費用が高額で、家のメンテナンス(アップデートやセキュリティ対策)もすべて自分で行う必要があります。

SaaS(賃貸マンション):
月額や年額の家賃(利用料)を払うだけで、すぐに住み始められます。面倒な建物の管理やセキュリティは大家さん(サービス提供会社)がすべて行ってくれるので、私たちは快適に「住む」ことだけに集中できます。

このように、SaaSは私たちの生活やビジネスに深く浸透しており、その活用は年々加速しています。

【代表例20選】SaaSサービスの代表例をシーン別で紹介

私たちの身の回りには、たくさんのSaaSが存在しています。
ITに詳しくない方でも、日常生活の中で知らず知らずのうちに利用しているケースは少なくありません。

ここではSaaSの代表例を「個人・生活向け」と「ビジネス向け」に分けてご紹介します。

個人・生活向け

ここでは、SaaSの「個人・生活向け」の代表例をご紹介します。これもSaaSだったんだ!という発見があるかもしれません。

動画・音楽配信

  • Netflix :映画やドラマ、アニメなどが見放題の動画配信サービス。
  • YouTube : 世界最大の動画共有プラットフォーム。誰もが動画を楽しめる。
  • Spotify :数千万曲以上の音楽が聴き放題になる音楽ストリーミングサービス。

SNS・コミュニケーション

  • Instagram:写真や動画を中心に、日常や趣味を共有するSNS。
  • X:「いま」起きていることを共有し、世界中の人と繋がるSNS。
  • LINE:無料でメッセージのやり取りや通話ができるコミュニケーションアプリ。

クラウドストレージ

  • Google ドライブ:写真や書類などをインターネット上に保存し、どこからでもアクセスできる。
  • Dropbox:複数のデバイス間でファイルを簡単に同期・共有できるサービスの先駆け。

情報・コンテンツ

  • 食べログ:全国の飲食店を口コミや評価で探せるグルメサイト。
  • クックパッド:毎日の料理が楽しくなる、料理レシピ投稿・検索サービス。

ビジネス向け

ここでは、SaaSの「ビジネス向け」の代表例をご紹介します。私たちの仕事は、すでに多くのSaaSによって支えられているということに気が付くかもしれません。

情報共有・グループウェア

  • Google Workspace:Gmailやカレンダー、資料作成などを統合したビジネスツール群。
  • Microsoft 365:WordやExcelなどをクラウド上で安全に共同編集できる。
  • Slack:メールより迅速なコミュニケーションを実現するビジネスチャット。

Web会議システム

  • Zoom:高品質なオンラインビデオ会議システムの定番。テレワークに必須。

会計・バックオフィス

  • マネーフォワード クラウド:面倒な請求書作成や経費精算、会計処理を自動化・効率化。
  • freee:簿記の知識がなくても使える、中小企業や個人事業主に人気の会計ソフト。

営業支援

  • Salesforce:顧客情報や商談の進捗を一元管理し、営業活動を最大化。

プロジェクト管理

  • Trello:付箋を貼るような感覚で、直感的にチームのタスクを管理できる。

業務改善・アプリ作成

  • kintone:ノーコードとローコードで業務の効率化を実現する、国内シェアNo.1の業務アプリ作成ツール。
  • プラスApps:Excel管理からの脱却を支援する、現場の業務に合わせたアプリを自分で作れるノーコードツール。

「ノーコード」と「ローコード」について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

SaaSのメリット・デメリット

多くの企業がSaaSを導入しているのは、それだけ大きなメリットがあるためです。
一方で、導入前に知っておきたい注意点やデメリットも存在します。

ここでは、SaaSを導入する際の主なメリットとデメリットについて紹介します。

SaaSのメリット

インターネットを通じて利用できるSaaSには、次のようなメリットがあります。

SaaSのメリット

  • コストを抑えて始められる
  • 最短即日で導入できる
  • 働き方改革を推進できる
  • IT担当者がいなくても安心

サーバー購入などの高額な初期投資が不要なので、月額費用だけで手軽に始められます。
アカウントを登録すれば、最短で即日利用を開始でき、ソフトウェアのアップデートやセキュリティ管理といった手間も、サービス提供会社が対応してくれるため、社内に専門的なIT担当者がいなくても安心です。

SaaSのデメリット

インターネットを通じて、どこからでもシステムを利用できるという利便性がある一方で、次のようなデメリットも考えられます。

SaaSのデメリット

  • カスタマイズの制限
  • セキュリティへの不安

まず、SaaSはあらかじめ完成されたサービスであるため、自社独自のルールや業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズが難しい場合があります。
そのため、社内にSaaSを取り入れて業務効率化をする場合、自社の運用に近い仕組みを持つSaaSを選ぶことが重要です。

自社のSaaS化をきっかけに、非効率な社内ルールや業務プロセスを見直すきっかけと捉えることも有効でしょう。

また、重要なデータを社外のサービスに預けることに対して、不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、多くの主要なSaaSでは、自社でシステムを構築する以上に高度なセキュリティ対策が施されています。信頼できる提供会社を選ぶことが、安心して利用するための大切なポイントです。

SaaSとPaaS、IaaSの違い

SaaSについて調べていると、「PaaS(パース)」や「IaaS(アイアース)」といった言葉もよく見かけます。

  • SaaS(サース):すぐに使える完成されたクラウドサービス
  • PaaS(パース):アプリを開発するための土台を提供してくれるサービス
  • IaaS(アイアース):システムの基盤を自分で自由に構築できるサービス

簡単に解説すると、上記のような内容になります。
この3つの違いは、「家」にたとえると分かりやすくなります。

  • SaaS(サース):家具・家電付きの完成した家をレンタルするようなもの。すぐに使えるソフトウェアを提供する。
  • PaaS(パース):土地と家の骨組みをレンタル。アプリケーションを開発・実行するための環境が整っている。
  • IaaS(アイアース):土地だけをレンタルするイメージ。サーバーなどの基盤システムを提供する。

SaaS、PaaS、IaaSの違いについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

SaaSの導入方法と「失敗しない」ための4つのステップ

SaaSを導入する際の基本的なステップは、次の4つです。

SaaS導入の4つのステップ

  1. 課題の洗い出し
  2. 情報収集
  3. 比較・検討
  4. 導入・定着

この中で最も重要なのが、最初の「課題の洗い出し」です。
営業支援や会計などの専門的なSaaSも重要ですが、多くの企業が本当に困っているのは、現場レベルの「日々の細々とした業務」の非効率です。

例えば、

  • Excelでの案件管理
  • 紙やメールでの日報提出
  • ハンコが必要な申請

こうした一つひとつの作業は小さく見えても、積み重なると大きな時間ロスにつながります。
まずはこうした身近な課題を整理し、それを解決できる方法を調べてSaaSを比較・検討するのが理想的です。

とはいえ、「小さな課題」に対して専用アプリを導入するのは非効率だと感じる方も多いでしょう。
そこで注目されているのが 「ノーコード」 という考え方です。

ノーコードとは、プログラミングの知識がなくても、自社の業務に合ったシステムやアプリを自分たちで作れる仕組みで、SaaSの活用をさらに進めるための、有力な手段として広がっています。

現場の小さな課題を洗い出し、ノーコードツールを活用して効率化を進める。
このステップこそが、業務改善を持続的に進めるための第一歩です。

ノーコードツールを活用して効率化する方法や事例について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

まとめ

この記事では、SaaSの基本的な意味から、具体的なサービス例、導入の考え方までを解説しました。

SaaSは、企業の規模に関わらず、業務効率を高め、競争力を向上させるための必須ツールです。
身近な業務の一部から取り組み、スモールスタートで成果を実感するのが現実的な進め方といえます。

「まずは試してみたい」と思った方には、無料トライアルを提供しているプラスAppsがおすすめです。

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